神楽岡は、かつて天皇陛下の宮殿「離宮」の建設計画があった由緒ある地。その原初の森を生かして整備された「神楽岡公園」は、天然林ならではの散策が楽しめ、特に春は500本余りのエゾヤマザクラが咲き競うお花見スポットになります。地元市民にはウォーキングやバードウォッチング、ピクニックや川遊びができる場所として人気。シジュウカラやキビタキなどの野鳥、エゾリスやキタキツネに出会えるのも楽しみのひとつです。朝はぜひお散歩に出て、さわやかな空気と四季折々に美しい景色を体感してみてください。

神楽岡公園内にある旭川の鎮守様「上川神社」は、大正13年にこの地に移転、竣工しました。初詣や折々のご祈願のほか、能舞台では薪能やコンサートが開かれるなど一年を通して多くの市民に親しまれています。境内には学問と文化・芸術の神様とされる菅原道真公をお祀りした旭川天満宮も。鳥の声を聞きながら、第一鳥居から第二鳥居まで109段の石段を上り下りするひとときも楽しんで。

ヴィラの後ろを走る神楽岡通りは「ロマンチック街道」とも呼ばれ、３㎞に渡って続く国内最大級のプラタナス並木です。夏は涼しい緑のトンネル、秋は鮮やかな紅葉の中を散策できます。沿道の教会やインテリアショップ、レストラン、菓子店に寄り道しながら、坂道を往復してみては。

並木道に出てすぐ右手に見えてくる石造りの建物は、昭和24年創業の「ロバ菓子司」が運営する「The Sun 蔵人」。明治時代の酒蔵を改装したお店は、歴史の重みを感じさせるインテリア。看板商品の生サブレ「蔵生」や、小麦とじゃがいもを使ったアップルパイ「林檎の蔵」など、お土産にぴったりのお菓子が揃っています。生菓子はヴィラで食べるおやつにどうぞ。

坂道をさらに進むと、右手にふたつめのお菓子屋さん。全国的に知られる「六花亭」があります。広い店内には「マルセイバターサンド」や「ホワイトチョコレート」など、良質な素材を使った北海道らしいスイーツが並びます。ゆっくりおみやげ選びをしたあとは、奥の喫茶スペースでひと休み。大きく開いた窓からは並木通りと神楽岡公園の木々が眺められ、北海道の四季を味わうことができます。ぜんざいやホットケーキがおすすめ。

日本初のコンビニとして知られ、北海道で圧倒的シェアを誇る地域コンビニ「セイコーマート」。独自の製品開発や流通システムにより、業界でも「異色」な存在として注目を集めています。その「神楽岡通店」が、坂を上ってひとつめの信号の角にあり、道産素材にこだわった軽食やドリンクが揃うほか、日用品を仕入れるのにも便利です。お店で調理する「ホットシェフ」メニューは、大人気のチキンナゲットとカツ丼、北海道産ポテトのフライがおすすめ。ワインの専門的な品揃えにも定評が。